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3話「オルフェア駅にて」



アストルティアの外周五大陸とレンダーシアの一部孤島を繋ぐ大鉄道
長い線路を高速で走り抜ける「大地の箱舟」に乗り、私はプクランドのオルフェア駅に足を降ろした。

プクランドはプクリポと呼ばれるエルフィン(妖精族)‥‥
アストルティアに住む六大種族の内の一つが治める大陸だ。

(他にも種族はいるのだが、数が少ないためあまり知られておらず
今日これから会いに行く「栗鼠」もあまり知られていない種族である。)

プクリポは、大人でも90cm前後の身長で
猫やウサギの様な耳と、例える動物を持たない丸いだけの尻尾を持っている。
そのために、よく小馬鹿にしたような扱いをする別種族も少なくはない。

‥‥説明をしている内に
少し離れたところでプクリポとヒューマンが言い合いをしているのが目に入ってしまった。

私が二人に近づくとプクリポが私を見上げ

「ん?」

釣られてヒューマンも私を見る。

「なんだ?ウチらになんか用?」

私は見た目がヒューマンの子供だったせいか、ヒューマンに見下ろされたが
私の背の翼を見た瞬間、ヒューマンは少しだけ足を後ろに引いた。

「‥‥よ、よくできた羽じゃねぇか」

「公の場で見苦しいですよ。ヒューマンだから偉いという考えは
少なくとも五大陸では通用しません。」

私は男の言葉を無視して、背の翼に呼吸をさせながら言うと

「そういうことだ!なぁ、だからプクランドの法に従ってくれよ?」

プクリポが少し怒ったような顔をした。

「ちっ、金持ちのガキが偉そうに!」

するとヒューマンは不満げに舌打ちして、何処かへ行ってしまった。

翼は冒険者の間では一部の服の装飾でしかなく
そのうえ動く翼がついた服は一般には出回っていないため
私の翼を作り物だと思ったヒューマンは、私を金持ち出身だと思ったらしい。

「ありがとう!助かったよ。」

プクリポが私に向き直る。

「にしても、立派な翼だな?」

「一応、本物なのですけれどもね。」

「む?本物?」

私は言い訳を考える前に、ふとミゲイルの依頼のことを思い出した。

「そうだ。この辺りに獣人に詳しく人はいませんか?」

「獣人?ああ、それならオレが得意だぜ!」

プクリポは真っ白な牙を見せて笑った。
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