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○第二章第十九話「戦争6」G


グロいのはいりまーす。










「リンクスさん、フローライトさんは、みんなと一緒に先に脱出して下さい!」

ネメシアが、戦いながら叫ぶ。

反論したかった。

でも、そうできる状況でもないのは‥‥頭の足りない私にだってわかる。

「そうしましょっか。 といっても、貴方は何か他にやる事があるんだったかしらん?」

ミゲイルが失礼しまっす!とフローライトさんをひょいと持ち上げながら
ユマニストリーダーのことを見る。

「いえ。‥‥ιのコンピューター様は、既に停止されているようですから‥‥構いません。」

ユマニストリーダーは言いつつ、戦っているコーレアたちを見ていた。

「私はあの子が天然物であると本人から聞いていました。そして、お兄さんが居ることも。」

そういえばそうだ。
コーレアが先生と呼び親しんでいたユマニストリーダーは
コーレアが結社で最も信頼する相手であり、よき相談相手だった。

そして‥‥

ユマニストリーダーは、ネメシアのことを知っていながらコーレアに隠していた。
自力で見つけられる時が来ることを、知っていたからだった。

「いつか、この時が来ることも判っていました。‥‥行きましょう。彼らの決着は彼らの物です。」

ユマニスリーダーにどんな能力があるかは、私にも判らない。
でももしかしたら‥‥同じ旧世界人かもしれないと思ったことはあった。

思ったことがあるから、近づけなかったと言う方が正しいかもしれない。

誰よりも先に、今来た道を戻るユマニストリーダー。
それに続いて、タケさん、エレンシアさん、ミゲイルと続いた。

私も、その後を四足歩行モードのまま追いかける。

コーレアたちのことは気になる。気になるけれども‥‥
振り向いてはいけないし、結末を見届けてはいけない。

様々な意味での、親として‥‥。



脱出に、そう時間は掛からなかった。

外では、未だに戦闘が続いているのか、各地からすごい戦闘音が聞こえてくる。

遠くの空に見えるのは、τUVたちだ。
彼らは衛星を落としに掛かっているようで、それを阻止しようとする滞空兵器とも戦闘を繰り広げていた。
その中には、上手く操られたKARASUや、HATO等の機械鳥も含まれている。

「アタシたちは情報を集めに走り回ってたけど、大半はやられちゃったのよね。」

言いながら、ミゲイルが端末を取り出す。
今機能するとは思えないのだが、彼が持っているものはしっかりと動いていた。

「ι全体の地図と何処にどのコンプレックス市民がいるか、映すわよー。」

彼のそれは、プロテックとユマニスト(技術奉仕とR&D)が共同で手を加えたものらしく
コンピューター様が止まる前だったら完全に違法な代物だ。

ミゲイルの操作によって、目の前の空間にうっすらと巨大な地図が表示される。

「安全にコンプレックス外に出るならこのルートかしら?」

それを見ながら、エレンシアさんが首を傾げ
タケさんは、難しい顔をしてそれを眺めていた。

「UV様は、まだ無事なのでしょうか?」

私が問いかけると、ミゲイルがある1点を指差す。
地図の指差された地点は、多くの市民が集まっているようですごい色になっていた。

「まだ戦闘が続いている‥‥?」

「UV様だからねん。‥‥気になるかしらん?」

「まあ。‥‥気にならないといえば嘘になりますね。」

「でも、行くのは危険なのではないでしょうか?」

ミゲイルに担がれたままのフローライトさんが言う。

確かに危険しかないだろう。

「そうね。あなたたちには大事な使命があるのだし‥‥このまま逃げてもらわないと困るのよねぇ。」

意味深なことを呟くミゲイル。

「ここでグズグズしていたら誰かに見つかるわ。移動しましょう!」

エレンシアさんの提案で、私たちはとりあえずその場から移動をした。

‥‥直後、空爆が行われたのは言うまでもないだろう。

(三人が無事でありますように‥‥!)





――その頃

「ぁ‥‥ぐぁ‥‥!!」

ブルータスの斧による攻撃を避け切れなかったエメリアが
肩から落とされた右肩を押えて床に転がっていた。

それを見て、足がすくむコーレア。

ネメシアは無傷で、リンクスと繋いでいた鎖は
リンクスたちに先に行けと言った時に断ち切ったようだった。




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