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○第二章第十九話「戦争2」

コンプレックス大戦の始まりです。








侵入者は、割とすぐに現れた。

無理も無い。
ここはある意味、一番目立つ建物の中にあるわけだし
何度も偵察をされているというのなら、バレていたって仕方が無い。

それに、他のコンプレックスも
コンピューター様とUV様の居城というのは割と簡単な所にあるという。

「白い服だ!気をつけろ!」

相手は、私たちには通用しないレーザー系の武器は使ってこない。

私はソウルリンクを発動させると
聖騎士になって初めて半獣化した時とは、また別の姿へと変化した。

グリフォンのような、猫のような‥‥謎な形。
まぁ、名前がリンクスなので、大きく間違っているわけではない。

「半獣?!」

「ιに新しく出来た階級ってのは、面白いのがいるんだな。」

ただ、この状態で青年と手を繋ぐことは出来ないため
腕(前足)につけた長い鎖を青年の足首に付けて対応していた。

青年も能力を発動させ、融合能力が発生した。

『王者の証』と名づけられたそれは
自分の周りの味方も支援効果を得られる、とても特殊な能力だった。

『王者の証』には、他にも何種類か種類があるようなので
私のソウルリンクとで発生するこれは、正確には『王者の証・魂(こん)』と言う名だ。

戦闘能力が格段に上がった私たちは、侵入者たちを次々と沈めていった。




そこらへんに増えていく、他コンプレックスからのトラブルシューターの骸。

外からは、相変わらず物凄い音が聞こえていた。

と、突然後ろにあったモニターの電源が入る。

「?」

私たちはそれを、振り向いて確認した。

映し出されたのは、外。

モニターは勝手に動いて、いくつものモニターが現れ
この空間をぐるりと囲むように広がって止まった。

全てのモニターには、各箇所の今現在の状態が映されていた。

「何、これ‥‥」

慌てるコーレア。

無理も無い。

どのモニターにも、映し出されたのは惨状だ。

表情を歪めるフローライトさんとネメシア。

正直、どれが仲間なのかも良く判らないので
これを見て戦況がどうかは判断しづらい。

しかし、モニターの一部は赤のランプが付いていたり
緑のランプが付いていたりしていたので、それでなんとなく理解できた。

と‥‥赤いランプが付いていたモニターの1つが
突然モノクロ映像へと切り替わり、変な雑音と共に砂嵐を含んだ。

「‥‥第37地区、全滅。」

ボソリとネメシアが言う。

「そん、な‥‥」

『完璧で幸福な市民達よ。 立ち上がり、戦うのです。このιコンプレックスを、守って――』

突然流れる全体放送。
コンピューター様が、自ら発信しているらしい。

『完璧で幸福な市民達よ。私の親愛なる友であり、愛する子供達――』

聞いていて、悲しくなるような無機質な声。

『ここは完璧で幸福なのです。それを、壊させるわけには行きません。
 さあ、立ち上がり、戦うのです。完璧で幸福な市民達‥‥私の、親愛なる友――』

「こ、コンピューターさま‥‥」

「彼女が直々に放送をすることもあったのですね‥‥」

怖がるコーレアと、割と冷静に振舞うフローライトさん。
でも、フローライトさんの手は震えていました。

それに気が付いて、そっと手を繋ぐ私。

「フローライトさん。 ‥‥大丈夫です。」

ネメシアも、コーレアの手を握っていた。

「お兄様‥‥」

「大丈夫。僕がついてる。」

「B様たちは‥‥同僚たちは、どうなってしまうの?」

「‥‥‥‥。」

「このコンプレックスの市民達は‥‥」

「‥‥‥‥。」

コーレアの問いに、誰も答えられなかった。

その間にも、コンピューター様の無機質な放送は続く。

モニターは、1秒1秒漏らすことなく現状を伝えてくれた。

そして、次々とモノクロへと色を変えていく。

「第16、13、8、95、61、74、50地区、全滅‥‥。」

それを除いて、赤いランプが付いている地区は20ほどあった。
しかし、緑のランプも少しずつではあるが増えている。

「第1、3、88、72、46、58、32地区、防衛成功。」

赤いランプが付いているモニターの内の1つに、ふと目が留まる。

‥‥軽食喫茶【Q0】(クイーン・ゼロ)だ。

「!!」

フローライトさんも、それに釘付けになった。

店員と用心棒たち、そして加勢してくれている人たちが
必死になって防衛線を繰り広げていた。

その周りには、ひどく焼け焦げた痕などがある。

「嗚呼‥‥」

大きな爆発のようなものが起きた。

それと同時に、モノクロへと色を変えるモニター。

「Q0第4支部‥‥全滅‥‥。」

私は、震える声で呟いた。
口にしたくもなかったが、これも記録の為だ。

「みんな‥‥ごめんね‥‥ごめんなさい‥‥」

両手で顔を覆うフローライトさん。

店員たちを失うのは、やっぱり辛いのだろう。
それに、あの中には常連客も混ざっていた。

思い入れがあって、当然だった。

そうして記録をしながら、潜れ込んでくる敵を沈めて行き
暫く経った頃のことだった。

幾つかのモニターが、UV様たちの様子を映し出した。






※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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