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○第二章第十五話「ミゼルとユミル 中編2」

どうもー。
難易度低のダンジョンです。
ん?

パラノイアの常識はもっと非常なのですよ‥‥???








「ぜぇーんりょく、しっそぉぉぉ~~~~ぅ!!!」

ソーニャの手を引いて走るチームメンバー。
そろそろ名前を出すとして、彼女の名前はアガシャである。

「わわわ、アガシャさーん!!」

でも今止まれば、警備ボットに処刑されてしまうのは判っている。
だから、止まってはいけなかった。

しかし‥‥

「おぉっと、侵入者発見~」

前方に、ミゼルたちを誘拐して先に入り込んでいたと思われる男がいて
レーザーガンを向けて来たではないか!

彼のSCは、Iだ。

丁度彼の足元から色の変わる床ではなくなっていたが
見える範囲だけでも床の色は黄色になっていた。

「ソーニャん!展開して!!」

「は、はい!!」

ソーニャは相手がレーザーガンを撃つと同時に
エナジーフィールドで盾を生成して攻撃を防いだ。
1発しか耐えないと言うこともあり、次詠唱までは自力で避けるしかない。

「どうするんですか?!」

「運を信じて~!」

構わず相手の方に突入し
死角となって見えない通路へ思い切って飛ぶアガシャとソーニャ。

飛んだところを狙って再び撃たれたレーザーガンは
確実にアガシャとソーニャのつながれた手を狙っていたが
ソーニャの(ギリギリで展開した)エナジーフィールドによって阻まれる。

アガシャが先に着地し、ソーニャを自分の前に隠すように引き寄せた。
床の色は‥‥オレンジだ!

ソーニャは、助かった‥‥!と思った。
しかし

「おおっと、SC違反だぜ。誰の許可とってその色踏んでるんだ?」

キュンッと放たれたレーザーにより、アガシャはクローンを1つ失ってしまった。

驚いたソーニャが自分の足のすぐ横に目をやると
その床の色は今時分が踏んでいるオレンジではなく、緑だったのだ。

アガシャはそれに気が付いて、ソーニャを助けたことになる。

「そんな‥‥!」

「そこのお前もミュータントという反逆罪でZAPだ」

「残念ですが、私は公認のミュータントです。」

ソーニャはそういうと札を見せながらエナジーフィールドでまたもや防御する。
それを見て、男は不満そうな顔をしたが、ゆっくりとソーニャに近付いてきた。

ソーニャは床の色を気にしつつ移動を開始した。

相手が踏めない色は紫だけなので、正直に辛い状態である。

アガシャたちのクローンが何処に送られてくるかも不明だが
仮に他のチームメンバーと合流したところで犠牲の押し付け合いになるだけだ。

それに、ソーニャはやたらと攻撃ができない。
‥‥トレッキーと同じく、そういう決まりなのだ。

味方を守ったり、助けるための物なら良い。
でも、自分を守ったり、単に誰かを傷つける目的での攻撃は
結社の方針で許されてはいない。
(店で戦闘が出来るのは、他の客を守ることが優先されるからだ。)

幸い、相手はレーザーガンのリロード時間らしく、撃ってくる気配はない。

ソーニャは踏んで良い色を瞬時に見つけては
トレッキー仕込の遊び要素を駆使して少し遠い所でも頑張って跳んだ。

「その長いスカートでよくそんな運動が出来るな」

「私は完璧な市民ですから、コレ位は出来て当然です。」

「そうかい。」

相手はそう反応して、足を止めると

「じゃ、これならどうかな?」

と、言って、ふー‥‥と長く息を吐いた。

普通ならば、この後に何かあるものだと判断して警戒するだろう。
しかし、ソーニャは違った。

自分の前にエナジーフィールドを咄嗟に張る。

すると、展開したフィールドは一瞬の内に氷の壁と化した。

「何‥‥?!」

「私は喫茶店の店員です。どんな時でも、お客様の行動には気を配っていますから
 相手の行動を読むのは得意なんです。」

「しかし、これは‥‥お前、サイオンか?!」

「私は、結社に所属するような反逆者ではありません。
 I様こそ、その能力を私が防いだことでサイオンと結びつける辺り‥‥
 結社に所属している反逆者なのではないですか?」

「そ、そんなことはないぞ!」

「そうですか。 私は先を急ぎますので、これで失礼いたします。」

「待て! あっ」

ソーニャが再び移動を開始。
それを追いかけようとした相手は、あることに気が付いた。

自分の能力の効果時間はまだ続いている。

その状態で喋っていたので、辺りには氷の粒が散らばり
室内の温度によって少し溶けた状態になっていたため
足を滑らせたのだ。

ソーニャは背中に爆発音を聞きいて、少し悲しそうな顔をした。

「止むを得ない‥‥ですよね‥‥?社長‥‥」

彼女のステップは的確に、彼女の踏める色を踏んだ。



――――――――――――――――――――――――――――――



「ったく、酷い目にあった‥‥」

「ま、こういうことがあってもいーとアタイは思うけどね?」

「良い勉強になるものね?」

色の変わる床で処刑された3人は、ソーニャとはまた別の道に来ていた。
‥‥新しいクローンが運ばれてきた場所が、そうだったというだけの話なのだが。

「ソーニャとアガシャはどこだ?」

「此処にはいないみたいね?」

「アタイは腹が減ったなぁ。なーんかないかな?」

「ソーニャと合流したら弁当でも貰っとけよ‥‥ったく。」

「そうよ。こんな所に食べ物なんて落ちてるわけ‥‥」

「お、お饅頭発見!」

「「え?」」

賊風の格好をしたメンバー、エリダが見つけたのは
その辺にぽんっと置かれただけの饅頭だった。

傍らには、美味しいお饅頭あります。と書かれた紙がある。

「待て、明らかおかしいだろ!」

「そうよ、お腹痛くなったって知らないわよ?」

エリダが饅頭に近付くのを見て、止めに入らずに注意だけする
リーダーのキケともう1人のメンバーセナ。

「え、そこなの?」

「え?」

「いっただっきまーす☆」

しかしエリダはそんな2人にお構いなく饅頭へと手を伸ばした。

その瞬間

ドンッと音がして、エリダと2人の間に柵が降って来た。

ただそれだけなのだが、キケとセナが閉じ込められる形となってしまった。

「あらん?2人とも、何してんだ?」

「何してんだじゃねぇ!!!」

「エリダ、何とかして?」

「何とかっても‥‥アタイは何すりゃいーんだよ?」

饅頭自体には特に何も入っていないのか
エリダは平気な顔をしてバリバリ(音がおかしい)と饅頭を平らげた。

「ふー、ごちそーさんっ♪ 2人は別の方法で探索すりゃいーんじゃ?
 アタイはこのまま先に進ませて貰うよっ。」

「あ、おい!!」

「‥‥あの音‥‥悪食かしら?」

「え?」

「リーダー、エリダはミュータントよ。 あの饅頭の中には‥‥
 確かに爆弾が仕込まれていたはずだもの。」

「た、たしかに饅頭であの音は変だけど‥‥
 だったらなんで食べたんだよ?悪食だってバレるじゃないか。
 まさか、俺達を」

「‥‥よっぽどお腹がすいていたのかしらね。」

キケの言葉を遮るように言い放つセナ。
キケは、それ以上はエリダについては何も言わなかった。

理由がなんであれ、エリダは悪食を目の前でつかった。
ミュータントであることには、間違いはないのだ。

「さ、て、と‥‥俺たちも探すか。道。」

「そうね。」





※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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