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○第二章第十五話「ミゼルとユミル 前編」

どうもー。
ミゼルの救出、果たして上手くいくでしょうか?
にしても、彼もVなら戦‥‥ったら私じゃないってバレるか。
うーん、どうしたものか?






恐ろしく正しい姿勢で正座をして沈黙をしているのは
形態変化でウィンに成りすましているミゼル。

それを、じっと見つめているのは
οコンプレックスからの刺客の5人だった。

「ねえ、本当にこの人であってんの?」

チェックが疑わしい視線を、3人組に向けると
3人は勢い良く、そのはずだと首を縦に振った。

確かに、これが副社長。
似顔絵とも合致しているし、形態変化の札もある。
‥‥という、言い分だった。

チェックは、その疑わしい表情を不満な表情にかえ
何か違う気がするんだよなー、とミゼルを眺める。

ヒューマも、腕を組んで首を傾げたままだ。

「‥‥‥‥。」

チェックもヒューマも、ウィンの形態変化(実際にはソウルリンク)が
味方が居るところでなければ発動しないことを知らないでいた為
何故目の前にいるウィン(実際にはミゼルだが)が
半獣の姿にならないのかを疑問に思っていた。

「ねえ、尻尾はどーしたのさ?」

「‥‥‥‥。」

「そろそろ何か言ったらどーなの?」

「‥‥‥‥。」

「もう何日こうしてると思ってるんだよー?」

「‥‥‥‥。」

「旧世界人‥‥しかも日本人って無口だって聞いたけど、ホントに無口だねぇ。」

チェックがそういった瞬間、ミゼルの表情が少しだけ揺れた。
それを、チェックは見逃してなど居ない。

「残念だけど、キミの能力が形態変化じゃないってのも判ってるよ?
 天然物よりも貴重な、旧世界人だってことも含めて、殆ど判ってる。」

ミゼルは、じっとチェックの目を見つめた。

「所で、ニィナは知ってるよね?」

「‥‥‥‥。」

「あれさぁ、任務放棄した大罪人なんだよねー。何処にいるか、知らない?」

「‥‥‥‥。」

「だぁーめ。全然口割らないや。 ヒューマ、どうしたらいーと思う?」

「痛めつけたらどうだ?」

「そーなんだけど、旧世界人はボクたちとは違うからすぐダメになっちゃうと思うよ?」

「じゃあどうすれば」

「それを考えてるんだってばー。もー!」

ミゼルは
無表情の下で、今聞いたことを信じるかどうかを悩んでいた。



――――――――――――――――――――――――――――――



「ミゼル様っ?!」

突然目の前に現れた人物に、驚くソーニャ。

それに対して、ミゼルと呼ばれた人物は髪をばさっとかきあげて言った。

「私はミゼルの姉のエミルです。市民ソーニャ」

「あっ、し、失礼しました!!」

「し、知り合いか?」

突然現れたVを前に、逃げようとする他4名。

「は、はい。今回の救出対象のミゼル様のお姉様、エミル様です」

「はぁん、確かにそっくりだねぇ。」

それを聞いて、少しだけ近くに寄って姿勢を正す4人。

エミルは、あきれた顔で5人を見つめた。

「今回、弟の救出を引き受けてくれたトラブルシューターですね?」

「はい、副社長と、ミゼル様の」

「‥‥? まあ、いいでしょう。別行動ですが、私も同行して構いませんね?」

「それは是非!!」

ソーニャが答える前に、元気良く答えたのはリーダーだ。

ソーニャは口を挟む余裕をなくして、黙ってしまった。
ユミルは、別の任務の途中だったのではないかと思っていたけれども。

「助かるわ。
 ‥‥そうだ、私達用心棒には全員、現在地を特定するチップがついています。」

「居場所を特定する‥‥?」

「上を徘徊している衛星ボットに信号を送って、それを別の人がキャッチするんです。」

「ほぇー‥‥」

「どうせ、場所が何処だかまでは特定できていませんよね?」

「そ、それはまあ、そう‥‥ですね。」

「反応のある所まで行きましょう。そこから別行動です。」

ユミルがどんどん話を進めるので
トラブルシューターたちも段々口を挟めなくなってきていた。

結局、ユミルの端末を頼りに現地まで移動し
そこから別行動を取ることとなったのである。





※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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