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○第二章第十三話「身代わり」

どうもー。
あの偽店員(?)の正体が判りました。









「‥‥へ?」

UV様の所に聖騎士が全員で集まった時のことでした。
フローライトさんから、衝撃的なことを告げられたのです。

「だから‥‥用心棒の1人が、何者かによって連れ浚われたのです。」

「それって、まさか‥‥形態変化持ちの方ですか?」

「はい。名前はミゼルです。」

「ミゼル‥‥」

「彼には双子のお姉さんが居て、名前は確か‥‥エミル」

「ちょ、ちょっと待って下さい。」

フローライトさんが話をトントン進めるので、止めをかけました。
双子?お姉さん?

「はい?」

「今、双子のお姉さんが居るといいましたよね?SCは?」

「Vみたいです。あの後、1度店にも顔を出していました。」

(と、いうことは‥‥最近私の家を訪ねてくるのはエミル?)

「もしかして、私のことを話しました?」

「いえ、私は‥‥でも、アリエッタと何か会話していたので、アリエッタが話したかも‥‥」

(なる、ほど‥‥)

なんとかして、エミルとコンタクトを取る必要がありそうです。
おそらく、ミゼルは私の身代わりとなったのでしょう。

だとしたら、偽者だとバレてしまったら危険です。
早急(さっきゅう)に手を打たなければなりません。

「どうしてですか?」

「いえ‥‥何故彼が連れて行かれたのか
 エミルが店を訪ねてきたのか‥‥ちょっと気になって。」

「そうですか‥‥。」

青年は判っているようでしたが、口を挟んでは来ませんでした。

この日は結局武器の生成は試さず、訓練を終了して帰宅すると
ドアの前でエミルらしき女の人が膝を抱えて座っているのがモニターで確認できました。

私はドアを掻いてみますが、音は聞こえないようです。

「どうしたらコンタクトが取れるだろう‥‥」

考えに考えた結果、白紙の紙をドアにある隙間から出してみることにしました。
恐る恐る紙を隙間に入れると、紙は何事もなく向こう側へ落ちます。

(よしっ)

彼女はそれに気が付いたらしく、急いで紙を手に取りました。
白紙だったので首をかしげますが、すぐに何かを思いついたのか
鞄の中からペンを出して何かを書き始めました。

そして、監視カメラの方に紙と市民証を向けて見せます。

私は、モニターでそれを確認して、彼女がエミルであることを確認しました。

「エミルだったのね‥‥」

今までどうしてこの方法を思いつかなかったのか、ちょっと後悔しながらも
それでもこれ以上ほったかしにせずに済んだことの方に安心しておきました。

私は中からもドアや窓を開けられないことを伝えると同時に
用件を書いて欲しいという内容を書いた紙と
白紙の紙の2枚をさっきと同じように隙間から出しました。

エミルとそれを確認すると、少し心配そうな顔をしてドアを見てから
白紙の方の紙にスラスラと字を書いていきます。

‥‥私は、いのつまにか英語が普通に読めるようになっていました。
いつからかは、よく判りません。
喋っているのは日本語ですし、聞こえているのも日本語ですが
文字だけは違ったのです。‥‥違ったはず、なのです。

エミルの用件は、やはりミゼルのことのようです。

詳細を聞いてみると、ミゼルは私が店に来なくなってから
次にいつ来るかも判らない相手を迎え撃つために
私に形態変化で変装して喫茶で用心棒業をしていたといいます。
(この間、サイオンは別の支店を利用していたらしい。)

それが祟ったのか、ミゼルは何者かに連れ浚われてしまったとのこと‥‥。

「なんて危険な‥‥」

エミルは、私が自宅謹慎になった理由を、率直に質問してきます。

本当のことを答えるわけにもいかないのですが
どう返答したらいいか、少し戸惑いました。

だから一言だけ、こう返します。

『私が形態変化の札持ちなのはご存知ですか?』

エミルからの返答は『YES』でした。

『Q0の従業員たちは、全員エナジーフィールドの札持ちですが
 私だけがエナジーフィールドではなく、形態変化の札持ちなんです。
 そのことを知られたら、また2つの能力を持っているからと言い掛かりをつけて
 不審者が来るだろうからという理由で、社長とUV様から謹慎命令が下されました。』

するとエミルは
『何故能力が2つある、と決めて掛かられているのでしょう?』
と、質問して来たので

『そうすれば、事実はどうであれ連れて行きやすいと思ったからでしょう。』
と、答えておきました。

札持ちなら、公認のミュータントとして能力を1つ持っていても構いませんが
札を2つ、3つと持っていることはありえないので
2つ能力を持っていたらサイオンの人間
要するに、所属を禁止されている結社の所属という反逆を犯している
‥‥と、いうことになります。

『確かに相手が反逆者で、かつ、その場で処刑せずに連れて来い。
 というのが任務内容ならありえますね。』

『恐らく、そういうことだと思います。』

エミルは、再びその場に座ってしまいました。

家の外にある小型の警備ボットは、じっとそれを見守っています。

『ミゼルは何故私に形態変化を?』

と言う問いには

『突然副社長さんが居なくなったら余計に不審に思われると思う。と言ってました。』

と、返ってきます。

ミゼルは、一体何処へ連れて行かれたのか‥‥
本物の私でないとバレた時、彼はどうなってしまうのか‥‥


少し、怖くなりました。





※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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