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○第二章第十一話「τコンプレックスのUVたち」

どうもー。
正夢って怖いですよね!
は、おいといて、ちょっとだけ時間をさかのぼって
会議後のιUV様とτUV様たちの密会の様子です。









「そんなことが‥‥」

複数のモニターを前に、苦笑するιのUV。

モニターには、複数の同じような顔が映し出されていて
それは全て、τコンプレックスのUV達だった。

時々同時に喋るので、困るのは言うまでも無い。

「はい。それが、この間行われたUV会議での決定です。」

「はい。βはιを滅ぼす気です。」

「はい。他のコンプレックスも、準備を進める所があるようです。」

声質も粗似ているため、誰が喋っているのかサッパリ‥‥
というUVも少なく無い。

このお陰でτコンプレックスのトラブルシューターは
前に担当してくれたUVと、次に担当するUVが違うということにすら
気が付かないのだとか。

「具体的に、どの辺りが動きを見せるか判りますか?」

「はい。βはβUV様が直々に乗り込むと予想します。」

「はい。α2UV様は、トラブルシューターの中から精鋭部隊を編成すると。」

「はい。οUV様も、なんらかの動きを見せると思われます。」

「はい。υUV様ですら、乗り気のようです。」

「はい。λ、η、α1、α3は特に介入しない様子ですが、θ、α4、α5はどうなるか」

「いよいよ頭が痛い‥‥」

「「「「「「大丈夫ですか、ιUV様」」」」」」

ιUVが片手で眉間を押さえると、τUVの声が揃った。

「そうハモらないで下さい‥‥そういえば、τUV様、お1人足りないようですが?」

「はい。義兄(あに)は少し席を外しています。」

「はい。我々の装備のメンテナンスをしています。」

「メンテナンス‥‥?」

「はい。義兄(あに)は我々に、ιUVを助けてくれと言いました。」

「はい。だからこうして通信を行っています。」

それを聞いたιUVは、一瞬何を聞いたのか理解できない様子だったが
すぐにその言葉を飲み込んで、目をパチパチとさせた。

「‥‥レン様が?」

「はい。義兄(あに)は、βUV様は危険だと言っています。」

「はい。βUV様は、データ人間を激しく嫌っています。」

ιがβに吸収される‥‥
しかも、頼んだハズの“何かある”その前に、戦争を仕掛けるという。

それは‥‥
ιのデータ人間たち全員のロストを意味していた。

一体どれだけのデータ人間が消えるのだろう?

ιUVは、痛む頭を抱えた。

「私はどうしたら‥‥」

「ιUV様、対策をお考え下さい。」

「ιUV様、我々が付いています。が、我々だけでは足りません。」

「ιUV様、他のコンプレックスに助けをお求め下さい。」

「ιUV様、ご決断を。」

「そうですね‥‥ただ、α4は大反逆者が来た所ですからダメです。」

「ではιUV様、戦争に反対されていたλUV様と、θUV様やα5UV様たちはいかがでしょう」

「取り合ってみましょう‥‥と、言いたいところですが
 私が連絡を取ってしまうとどうして会議の内容を知っているのか問われませんか?」

「では、我々が連絡を取ります。」

「ιUV様は、市民達の安全の確保を。」

「ιUV様は、時に備えて下さい。」

「ιUV様、まだ消滅するにははやすぎます。」

「‥‥いや、私がUVに即位してから、既に70年が経っています。
 もう、長くこの席に居ましたから‥‥だからこそ新しいSCを作ったのです。」

ιUVは、そういって少しだけ寂しそうな顔をすると
モニターの向こうの、6人のτUVたちの手がそっとモニターに触れた。

「UVはみな短命です。」

「ιUV様、あなたはよく頑張りました。」

「ιUV様は、今までで一番長く生きたUVだと思います。」

「ありがとうございます。」

ιUVは、エアー撫で撫でされながら考えていた。
70年もこの席にいた、その意味と、理由を。

そして、ずっと変わらず、老いも衰えもしない、この姿を。

UVだからだと、ずっと思っていた。

でも、そうでもないと気が付いたのは、最近だった。

10年位生きたUVが居た。

でもそのUVは、即位直後と、消える直前で
しっかりと歳も取っていて、見た目も身体能力も変化していた。


市民達を逃がせたとしても
ιUVが消えてしまう事態は防げないだろう。

どこか別のコンプレックスに行ったとして
それ以上の数のUVは、次の引継ぎまで必要などない。

ιUVは、消えるしかないのだ‥‥。




※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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