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○第二章第九話「οコンプレックス」

どうもー。
UV様怖い!でもそんなもんです。
筆者的にλUVの口調と声は某契約者だったりします。
アレ自体は嫌いだけど、口調と声はそれなりに好きなので。
さて‥‥なんだかヤヴァイことになってます。








「‥‥で、なーんで全滅しちゃうのさ」

小柄な男は、UV様が映ったモニターを背後に
4人のメンバーを見つめて大きくため息をついた。

「市民チェック、その位にするんだ。」

「でーもUV様、彼らは失敗しすぎ。」

「それは市民チェックも同じだ。生存しているという面では優秀ではあるが
 任務を完璧に遂行できているかどうかという面ではまだまだだと感じる。」

「ちぇー。」

チェックは、口を尖らせた。

「して、手に入った情報だが‥‥」

「ιに潜っていたαからの移住者は、元々οに居た市民。
 ボクたちと同じサイオンの出身だけど、より特殊な力を手に入れたみたい。
 でも、これはUV様が指示したこと‥‥で、いーんだよね?」

「‥‥ああ。αに旧世界人が居ることを知り
 “彼”に偵察を頼んだ。‥‥あくまで、偵察を指示しただけだった。」

「それが、奴はαの旧世界人の姿と人格を乗っ取って成りすまし
 挙句の果てに本人を抹消させるまでに追い込んだ‥‥?」

「そうなる。お前にしては察しがいいな、市民ヒューマ。」

「む‥‥。」

ヒューマと呼ばれた大柄の男は、どう反応して良いのか判らず
顎に片手を添えただけだった。

「後ろの三人、何か報告は?」

「ハッ‥‥私達は例の不思議な力の持ち主を探しに行ったのですが
 本物のCPUの邪魔が入り、失敗してしまいました。ですが‥‥」

「ですが?」

「居ると思われる店は特定できました。本店に隣接した支店です。
 あの店だけ、妙にガードがかたいと感じました。」

「妙に? どーゆーことさ?」

「他の支店の従業員たちもエナジーフィールド持ちと言うのは
 札を強制で確認したので判っていましたが
 全員がしっかりとレーザーガンを携帯していました。
 これは、市民の権利であるので当然のことですが‥‥
 あの支店には、1人だけ武器を持たない従業員がいたのです。」

「武器を、持たない‥‥?」

UV様が、首を傾げる。

「はい。通常市民はこうして見える所にレーザーガン
 或いはそれに相当するもの(エナジーソードやレーザーライフルなど)を
 提げたり、背負っていたり、常に手の中に持っていたりしますが‥‥
 1人だけ、それがありませんでした。」

「それ、変身した?」

「いえ、そこまでは‥‥その前にその者の指示で撃退されてしまいました故に。」

「そっか。肌の色とか覚えてる?」

「そういえば‥‥他と比べて妙に黒かった気がします。」

それを聞いて、チェックがニヤリと笑う。

「決定だね。その人だよ。 で、本物のCPUってのは?」

「はい、ιのCPU‥‥SCはVで、背丈は‥‥」

このくらいでした。と手で高さを示す。
それを見たチェックは、ますます興奮した様子になった。

「それ、あの時の超使える奴じゃん!へぇ、店に出入りしてたんだ‥‥」

「その背丈だと、天然物だろうな‥‥。」

UV様が、ボソりと零す。

「で、UV様。ボクたちはどうしたら?」

「あと何回かιには潜ってもらうことになるだろう。但し‥‥」

「但し‥‥?」

「近々、ιでは戦争が始まる。それも、コンプレックスを越えた戦争だ。」

「え、何それ?」

「お前たちには、その戦争にも参加してもらいたい。
 その際、旧世界人に扮している“彼”を事故と見せかけて抹消するんだ。」

「連れて帰らないってこと?あの能力いいと思うんだけど?」

「便利なのは判っている。しかし、同じ能力を持った旧世界人はοにも1人居る。」

UV様の言葉を聞いて、チェックは、ぽかーんと口を開いた。

「居る? しかも旧世界人?」

「“読む”力は旧世界人特有の能力‥‥
 天然物でさえも開花させることの出来ない能力だ。
 私は、それを探るためにも“彼”に偵察を頼んだ。
 οの旧世界人のデータだけでは、足りなかったからな。」

「‥‥じゃあ、尚更連れ帰った方が良くない?」

「いや‥‥“彼”は抹消する。
 警告してなかったとはいえ、大罪を犯したのだ。」

「大罪、ねえ‥‥。UV様、旧世界人って一体何なのさ?」

難しい話は自分達には向いていないと
他の4人は黙って聞いているだけだったが
旧世界人が何なのかについては地味に興味があるようだった。

「過去から流れ着き、未知の能力に目覚め、この世界に染まっていく‥‥」

「過去‥‥」

「私を含む市民の殆どは、旧世界人のデータから作り出されている。
 だが、旧世界人はそのデータの中でも特に古い方‥‥とは言っても
 旧世界の歴史に残るような偉人などではなく、一般人であることが殆どだから
 実際にはデータすら存在しない、真新しくも、“不完全な存在”だ。」

「完璧じゃ、ない‥‥?!」

「ああ。そして‥‥」

UV様は、そこまで言って言葉を切ってしまった。

チェックたちがいくら待っても、UV様がその続きを言うことはなく‥‥

「とにかく、お前たちには“彼”を消してほしい。」

それだけを、もう一度伝えたのだった。




※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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