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○第一章最終話 後編

どうもー。
これから喫茶でウィキペディアンと話をします。

ついでに、これで第一章が終了。
次から第二章になります。

キャラ紹介も新しくなるよー。








「侶佳様っ、はやくはやくう♪」

私たちが喫茶へつくと
待っていた女口調の男が、ぴょこぴょこと飛び跳ねます。

彼は、青年と同じくCPU勤務の人で
後ろには、数名の人‥‥ウィキペディアンがいました。

私と青年は軽く会釈すると、喫茶の中へ入り
まずはリィンさんと他の従業員に挨拶をしました。

リィンさんも他の従業員も、私のことを心配してくれていたらしく
怪我は無いかどうかを念入りに確認されてしまったのは言うまでもありません。

ひと段落すると
従業員の1人が、個室へと案内してくれました。

「既にお待ちですよ。」

その言葉が何なのか気になりましたが
部屋には私と青年、リィンさんとウィキペディアンの人たちが通されました。

部屋で待っていたのは‥‥

「お兄様!それに、ウィン様たちも‥‥!」

妹さんだったのです。

「どういうこと‥‥?」

私が首を傾げると、女口調の男が軽く説明をしてくれました。
どうやら、彼が妹さんを此処へ来るようにと呼んだとのこと。
CPUの職員からの頼みとあれば、仕事中でも抜け出すことが出来るのです。

私たちは夫々に席につき、紅茶を飲みながら話をすることになりました。
テーブルを挟んで、女口調の男とウィキペディアンの数名が私たちと向かい合います。

「さって、じゃあまずは、副社長さんが無事だったことに乾杯ぃ♪」

紅茶で乾杯というのも面白い話ですが、嬉しいので受け取っておきます。

「で、話というのは何でしょう?」

この中で一番姿勢のいい青年が、顔を女口調の男に向けます。

「うふ、そうね。話は簡潔に、単刀直入がいいわよね。」

女口調の男は、ダラダラと話をする気はないと最初に意思表示しました。
長い話は正直辛いので、ありがたいです。

妹さんと、リィンさんも、改めて姿勢を正したので
私も軽く座りなおして姿勢を正しました。

「侶佳様は薄々気が付いていると思いますけどっ
 今日ワタシが4人に話したいのは、今後のιコンプレックスのことなの」

「今後の、ιコンプレックスのこと‥‥ですの?」

一番SCの低い妹さんが、自分も聞いて良い話なのかすこし戸惑った様子です。

「ええ。それで、今回へんな新聞が出回ったのは貴女もしってるわよね?」

「え、ええ。B様が読ませてくれましたわ。」

「あの新聞の内容、大分間違ってるのよ~」

「そうだと思いました。」

青年の反応と同時に、リィンさんも相槌をうちます。
新聞の内容を知らないのは、どうやら私だけのようでした。

「でね、本当の内容を 当事者である4人に 教えてあげようと思うの♪」

(当事者‥‥?)

女口調の男は、ニッコリと笑います。

「今のUV様は、そろそろ引退を考えてらっしゃるようなの。
 そこで、次のUVに相応しいと思われる4人を候補に選び
 引退まで自分自身とコンピューター様の騎士をさせようとしているの。」

「‥‥!」

妹さんと、リィンさんが驚いたような顔をします。

青年は、表情を変えないまま女口調の男を見つめていて
私はというと、候補という言葉に反応していました。

“もしかしたら、ウィンさんがもう1人の候補者かもしれないから。”

青年が以前私に零した言葉を思い出したからです。

「その4人が、僕たち‥‥そう言いたいのですよね?」

女口調の男の言葉がそこで止まったので、青年が口を開くと
女口調の男は、ゆっくりと頷きました。

「その通りよん。侶佳様は、UV様から直接聞いてらしてるでしょう?」

「‥‥ええ。少し前に。ですが、その時は2人と言っていました。
 もしかしたら、本当に増えたのかもしれませんが‥‥4人とは‥‥」

青年はそう言うと、私たちの顔を見ます。

(え、え、なんで私まで‥‥??)

私は少し混乱しましたが、妹さんはもっと混乱している様子でした。

「ま、待って下さい。私はR市民ですわ‥‥」

「旅歌、UV様が決めたことならSCはあまり関係ないと思うよ」

「そ、そんな‥‥お兄様が次期候補というのは、納得できますけど‥‥」

妹さんの戸惑いは、それだけではありません。
確かに候補になれば、容易くコンピューター様に近付くことも出来るでしょう。
でも、その機会が突然舞い込んできたことに、驚きも隠せないのです。

それが吉と出るのか、凶と出るのか‥‥判らないのです。

「ま。話はそれだけ♪あとは直接UV様に聞くといいわあ。」

女口調の男は、そう言って笑うと
他のメンバーを連れて出て行ってしまいました。
あ、勘定はしていきましたよ。勿論。

彼らが出て行ってすぐに、部屋に残された私たちの端末が音を鳴らします。
‥‥UV様からの呼び出しでした。

私たちは一瞬の内に転送され、UV様の前へと躍り出ます。

突然のことに、妹さんが腰を抜かしそうでしたが、なんとか耐えたようです。

「こんにちは市民。あなた達4人を突然呼び出したのは、他でもありません。」

UV様は、いつもよりも無表情でした。

「UV様‥‥」

「先ほどあなた達が聞いた通りです。
 本当は、私の口から直接言いたかったのですが‥‥
 どうやら、情報が漏れ出し、一部はあらぬ方向に改造されてしまったようですが」

「確かに、新聞にあったのは5人と‥‥あと条件でしたわ」

「ええ。あれは飛んだ嘘です。」

こんなことをするのは1結社しか居ませんが‥‥
と、ポツリと零すUV様。

「ですがUV様、何故私たちを‥‥?」

そう質問したのは、リィンさんです。

「理由は幾つかあります。ですが、最もな理由は言うことができません。」

「幾つか、ということは、言えない理由以外は教えていただけますの?」

「はい。1つは連携です。」

「‥‥連携?」

「4人全員がUVになるとしても、ならないとしても
 他市民との繋がりがどうしても必要になります。
 異例のことですが、コンピューター様からのお許しもいただきました。」

連携というのは、私のソウルリンクのことでしょう。
確かに、このメンバーなら発動確率が格段に上がります。

「1つは、みなさんがまだ若いにも拘らず実力があるということです」

「わ、私はまだRですわ。UV様」

「まあ、それはそれとしてですね?」

(ソウルリンクのことがあるにしても、私が候補というのは納得いかない‥‥)

「他にも、まだ何かあるのでしょうか?」

「そうですね‥‥後は髪の色でしょうか」

「「「「え」」」」

確かに、私の髪も大分白になってきましたし
妹さん、青年、リィンさんは銀髪です。

白髪(銀髪)は、UV色とも言えるのですから
理由の1つになっていても別におかしいことはありませんでした。

「冗談です。」

冗談だったらしいですが。

「もう1つは、私が侶佳を信頼しているから‥‥
 そして、その侶佳が3人を信頼しているからです。」

その言葉に、私たちは顔を見合わせます。

「もう1つは、言えない理由になります。」

これだけ聞くと、次代UVは青年で決定しているようなものです。

UVの座につくという重み‥‥耐え難い気がします。

私は、青年と妹さんに目をやりました。

妹さんは、心配そうに青年を見ています。

「判りました。候補として、全力を尽くさせていただきます」

青年は、決心を固めたような表情で礼をしました。
私たちも、続いて礼をします。

「そう言ってくれると信じていました。
 ‥‥あなた達に支給する武具があります。」

UV様は5体のボットに荷物を持ってこさせました。
その内の4体は、私たちにそれぞれ着る物を渡してきます。

‥‥純白の軽装備でした。

「白‥‥」

UVの特権である白です。
それを、私たちに着ろと言うのです。

「はい。交代まで私たちの騎士として‥‥その白の着用を許します。」

この世界で、この世界の仕様で、重い言葉でした。

5体目のボットは、私たちに武器と箱を渡してきました。
箱の中身は、携帯型のボットです。

私も、はじめて自分の武器を持ちました。

‥‥武器といっても、ソウルリンク後用になのかグローブと靴でしたが。

踵に刃(レーザーでの出力)の付いたブーツと
爪(レーザーでの出力)付きのグローブは、両方とも吃驚するほど軽いものでした。

青年には銃剣、リィンさんには弓
妹さんには私と同じブーツと、レーザーカッター付きのぬいぐるみが渡されます。

リィンさんの矢と青年の銃弾と剣部分も、レーザー出力のようです。

「こうなってしまった以上、パージやイルミナティとの戦争は近い内に起こるでしょう。」

UV様の声は、少しだけ暗くなりました。

「あなた達の活躍を、期待しています。
 ιの未来を‥‥これから変わるコンプレックスを、お願いいたします。」






※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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