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○第一章最終話 前編

どうもー。
‥‥はて、ここどこでしょ?
というか、私ポカしたのね‥‥。








「‥‥‥‥‥‥」

ガンを飛ばしている。
と言う言葉が合うのかどうか‥‥

私は、少し離れた位置に陣取っている相手を
じーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと睨み付けていました。

9本の尻尾をバンバンと激しく柵にぶつけながら。

「やれやれ、本当に動物のようですね。あれじゃあ」

私が睨んでいる相手に対して、困ったように話しかける人。

この距離からでは、性別はわかりません。
というのも、眼鏡は取られてしまっているからでした。

私の裸眼、見えている右は0.2やでー。まだマシな方なんですけどね。

「人間も生物学上では動物」

私が睨んでいる相手が、ぶっきらぼうに答えます。

そうです。人間だって動物です。

「まあ、静物ではありませんね‥‥」

話し辛い上司のようです。
話し辛い相手って困りますよね。(私含めて。)

しかし、私は何故ソウルリンクが発動しているのでしょう?
‥‥理由は、今私が入っている檻にありました。

この檻は、中に入っている対象の能力を強制的に表に出す特殊な物らしく
それで敵の中に1人で居るにも拘らず、ソウルリンクが発動しているのです。

(いつまでここに入れておく気なんだろ‥‥)

私はそんなことを考えつつ、視線を外さないまま
そっと姿勢を低くして、猫のようにこてりと転がりました。

狭いのよ、ここ。
(檻が広くても困りますけどね!)

「「‥‥‥‥‥‥」」

相手も、無言で私をじっと見つめて来ます。

サイコロの音が鳴っていることから考えると
相手が心理学やら感応やらを使おうとしていることは判っていました。

でも、私にそれが通用するかというと‥‥答えはNOです。
ギリギリ成功しない判定がずっと続いていて
私の目に出る出目をチラチラと見ては、何度も何度も挑戦していました。

(無駄だというのに‥‥)

と、そこへ

「ただいま戻りました。」

市民ニイナが現れます。

「ニイナ‥‥」

私がポツリと呟いたのは、誰にも聞こえていません。

ニイナは、難しそうな表情をして私を見て、トコトコと近付いてきました。

「やっぱ、ウィンさんになりきるんは無理や」

そういって、私に眼鏡を返してきました。
他市民にとっても便利な機能付ですが、そこまでは全然バレて居なかったようです。

私はそっと置かれた眼鏡を取って、掛けます。
(これでやっと見える‥‥)

見えるようにはなったけれど、動けるわけではありません。
バンバン、と尻尾で床を叩きます。

「形態変化の札持ちやっけ? なんでそんな変化なん?すぐばれてまうやんか」

「人の勝手です。」

「ウィンさんって、ロマンテクスとか、シエラ・クラブなん?」

「違いますよ。結社に所属することは反逆です。」

「旧世界人でもそれは判っとるんやな‥‥」

「それはニイナもでしょう?」

「まあ‥‥せやな。」

「この世界の常識です。」

「‥‥‥‥。」

私はあの時
ニイナ以外の3人が形態変化をした別人であると見抜けませんでした。

そして、ニイナの罠にはまったのです。

ニイナは私に形態変化?し、私のフリをして施設内での行動に移りました。
そして、支部長さんに化けていた人は私を此処へ連れてきたのです。

「で、あの後どうなったんですか?市民ニイナ」

「あー‥‥うん。上手く行ったよ。」

「それはよかったです。」

「ウチのクローン、1つ減ってもうたけどな?」

「トラブルシューターの仕事って、そう言うものでしょう?」

「ウィンさん、1つも減っとらんやん」

「私は能力で回避しますから。」

「‥‥‥‥。」

本当は、能力の所為だけじゃないのだけれども‥‥
それは、言う理由も義理もありません。

「しかし、こんな能力があったとは‥‥驚くことはまだあるのだな」

私とずっと睨めっこをしていた人がボソりと呟きます。

「看破?」

「看破‥‥そうか、看破と言うのか。」

「ウチが前に居たαにも‥‥って、そもそもウチが看破使えるんやん」

「そうらしいな。しかし、今まで見たことがない能力だ‥‥」

「かなり希少価値の高い能力らしいからな、ウチも苦労したで?」

はあ、とため息をついたニイナは
私の入った檻の近くに腰をかけました。

そして、じっと目を見つめて来ます。

ニイナは今コンタクトレンズを入れていないのか
目の中には「?」がありました。

「‥‥今、なんの判定してるん?」

「何でしょうね。」

「ごめんって、教えてくれてもええやろ?」

「こんな狭い所に閉じ込めておいて、よくもまあそんな口叩けますよね」

「うー。」

私の目の中のサイコロの目がコロコロ変わっていたのがどうしても気になったのでしょう。
ですが、ニイナが完全に敵だと判ってしまった以上は言う気になりません。

私は返してもらった眼鏡を弄り始めました。

この空間に、どれだけの人数がいるかを見たかったのです。

熱感知に切り替えると、随分の人数が居ることが確認できました。

壁の向こうにいるのを含めて、到底逃げ出せない人数です。

「ニイナ‥‥」

「何や?」

「何故こんなことを‥‥」

「ウチも能力訓練したいからって言ったら信じて貰えます?」

「‥‥半分嘘ですね。判定に失敗してます。」

「あちゃー。‥‥で、それ何してはるん?」

「度数調整です。」

「なるほど。そんなことできるんやな。」

「私は目があまり良くないですからね‥‥」

でも、やっていることは度数調整ではありません。
コレに関しては、ニイナにはバレないでしょう。

そして、弄っている内に
サイオンリーダーにも説明されていなかったものを発見しました。

左耳に掛かっている方にある、丁度髪や耳で隠れる部分です。

(‥‥‥‥)

ポチっと押してみましたが、特に何も起こった様子はありません。
ただ1つだけ‥‥

(何かの電波受信した‥‥)

テレビがついた時のような電波ではない
何かを、感じ取りました。






※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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